ご先祖たちの軌跡

私のご先祖たちが生きた時代や、彼らがどのように生きてきたのかを備忘録としてまとめていきます。

父方祖父の戸籍再調査

前回、父方祖父の父の戸籍は、戦災で焼失し、入手できないことを書きました。

ですが、実は他の戸籍から、父方祖父の父に関する情報を入手することはできるのです。

それを、今回、お話ししたいと思います。

 

父方祖父の父の配偶者の項目を見ると、「愛知県丹羽郡幼村大字芝原」出身であることが読み取れました。

そして、当時の戸籍(明治31年式戸籍)には、配偶者の戸主に関する記載があります。

他方、父方祖父の父の子供たちが他家に嫁いだり、あるいは養子にいく場合、相手先の戸主の名前が分かるのです。

 

ということは、父方祖父の父の配偶者の出生時の戸籍が手に入れば、父方祖父の父の名前はわかるのです。

父方祖父の父の配偶者は、私からすれば曾祖母にあたり、直系となるため、戸籍の請求権はあります。

私の戸籍、父の戸籍、父方祖父の戸籍のコピーを添付して、父方祖父の父の配偶者が出生した場所に請求すれば、戸籍は入手できるわけです。

 

問題は、「愛知県丹羽郡幼村大字芝原」が今のどこなのかということです。

これが、難しい。

ただ、現在はインターネットで調べることができるので、根気強く探していけば、わかります。

調べた結果、「愛知県丹羽郡幼村」は、現在の愛知県一宮市です。

分からないのは「大字芝原」のところです。

もっとも、市がわかれば申請はできますので、戸籍のコピー一式と、申請書にはわかる範囲で記載しして、一宮市役所に申請してみました。

 

結果は、申請自体は受理されましたが、父方祖父の父の配偶者に関する戸籍はなかったと役所から電話がありました。

父方祖父の父の配偶者の戸籍は、大正9年に除籍となっており、昔の戸籍法では、除籍後80年たった戸籍は廃棄できることとなっていました。

その戸籍は除籍後80年を経過しているため、廃棄済だというのです。

 

残念ですが、無いものはいくらお願いしても無いので、廃棄証明書をもらって、調査を終了することとしました。

 

私の場合、父方祖父の系統に関する戸籍は、思いのほか、少ない結果となりました。

戸籍は、家系図調査の基本となる資料のため、あるに越したことはないのですが、私のように、昔の戸籍が焼失したり、廃棄されたりする事実があることは念頭に置いておいた方がいいかと思います。