父方祖父の足跡調査
父方祖父の系統の戸籍が思うように入手できなかったため、今度は、父方祖父の足跡を辿ってみることにしました。
父方祖父は私が生まれたときに、すでに鬼籍に入ったため、当たり前ですが、何の思い出もありません。
当然、父に聞けば教えてくれたのでしょうが、もともと自分の周りにいない人には、思いが及ばず、何も聞くことはありませんでした。
そして、その父も鬼籍に入ったため、とうとう聞く相手がいなくなってしまったというわけです。
さて、どうやって父方祖父の足跡を辿ろうかと考え、思いついたのが軍歴証明書です。
私の場合、母方の祖父が太平洋戦争に従軍していたので、当然、父方祖父も従軍しているだろうと思ったわけです。
軍歴証明書は、遺族であれば取得申請が可能です。
そして、申請は従軍した人の本籍地のある都道府県に対して行います。
(但し、都道府県に申請するのは、従軍者が陸軍の場合で、海軍は本籍地にかかわらず、厚生労働省に対して申請します)
父方祖父の本籍地は名古屋市なので、愛知県に申請しました。
もっとも、最初は本当に父方祖父の軍歴証明書があるかどうかの照会を行いました。
照会はメールで行い、その回答が照会メールを送信後、3日ほど経ってからありました。
回答メールには、父方祖父の軍歴証明書はないということでした。
軍歴証明書がないということは、太平洋戦争に従軍していないということです。
その理由を探ってみると、父方祖父は戸主であったことが分かりました。
戦前は日本でも兵役が義務でしたが、兵役免除規定も別にありました。
兵役免除規定の一つに、戸主であることが、条件としてありました。
太平洋戦争当時、父方祖父は東京で結婚し、戸主となっていたため、従軍しなかったのです。
父方祖父の足跡を辿る旅も、中々難しそうな出だしとなりました。