ご先祖たちの軌跡

私のご先祖たちが生きた時代や、彼らがどのように生きてきたのかを備忘録としてまとめていきます。

父方祖父の戸籍調査

先祖調査にあたりまして、まずは父方祖父の系統を調査することにしました。

 

以前、このブログでも書きましたが、私の父方の祖父の本籍地は名古屋市西区です。

私の居住地は神戸ですので、郵送で申請しました。

 

結果的に、入手できたのは、父方の祖父と父方の祖父の兄(長兄)の戸籍だけでした。

申請にあたっては、さかのぼれるだけさかのぼってと依頼していましたが、これだけでした。

 

その理由について、まず、父方祖父より上の戸籍が、その兄の分しかないのは、

父方祖父出生直後に、その兄が家督を相続しており、父方祖父はその兄の戸籍に入ることになったわけです。

家督相続が行われたからといって、父方祖父の父の戸籍は「除籍簿」という形で残るのですが、名古屋は太平洋戦争末期に空襲で甚大な被害を蒙りました。

被害を受けたのは役所も例外ではなく、その当時の古い戸籍は、戦災で焼失してしまったのです。

私の場合、そのため、父方祖父以上の戸籍は、父方祖父の兄の戸籍が最も古いものとなってしまったわけです。

 

父方祖父の父の戸籍がないため、父方祖父の父の生年月日や、父方祖父の父の父の名前が分からずじまいなのです。

父方の家系図調査は、いきなり壁にぶち当たったというわけです。

 

なお、申請した戸籍が存在しない場合、役所が「不在証明書」を発行してくれます。

家系図調査を行う上で、このような場合「不在証明書」はもらっておいた方がいいと思います。

後日、家系図作成のための資料を整理するときに、入手していないのか、そもそも無いのかわからなくなるのを防ぐためです。

先祖調査の基本 戸籍謄本入手

家系図作成や先祖調査にあたって、真っ先にしなければならないのが、ご先祖の戸籍謄本を入手することです。

 

家系図作成や先祖調査に関するブログ等でも公表されている内容のため、言い古された感はありますが、戸籍謄本入手プロセスを簡単に説明します。

 

ご先祖の戸籍謄本を入手するにあたって必要になるものは、ご自身とご自身の父の戸籍謄本です。

戸籍謄本は、居住地ではなく、本籍地に申請します。

私の場合、居住地は神戸ですが、本籍地は東京都中央区なので、中央区役所に申請することになります。

また、私も父も私と同じ本籍地のため、父の戸籍謄本も中央区役所に申請することになります。

 

自分と父の戸籍が入手できたら、いよいよ祖父母たちの戸籍を入手することになります。

先祖調査にあたって、祖父母以上の戸籍謄本を入手する場合、条件があります。

祖父母以上の戸籍謄本を申請するにあたっては、自分と祖父母以上との関係を戸籍謄本で証明しなければならないのです。

自分の戸籍謄本には、自分の父・母の氏名が記載されています。

そして、自分の父の戸籍謄本には、父・母それぞれの両親の氏名(自分からみれば、父方、母方双方の祖父母の氏名)が記されています。

祖父母の戸籍謄本を申請するにあたっては、これらのコピーを添付して祖父母の本籍地の役所に提出する必要があります。

 

あと、注意する必要があるのは、祖父母の本籍地は父の本籍地とは違う場合が結構あることです。

私の場合、父方の祖父は名古屋市西区が本籍地のため、名古屋市西区役所に申請することになります。

但し、名古屋市の場合、戸籍謄本を窓口で申請する場合は、各区役所で行いますが、

郵送で請求する場合は、名古屋市熱田区にある「証明書交付センター」に申請書と自分と父の戸籍のコピーを送付することになります。

 

なお、祖父母の戸籍謄本を申請するときに、申請書に「家系図調査のため、さかのぼれるだけの戸籍謄本をお願いします」と記載しておけば、その本籍地にご先祖が代々居住していれば、一気に入手できます。

 

結局、ご先祖の戸籍謄本を入手する作業というのは、自分の戸籍から、順に一人ずつさかのぼっていくというのが、基本となります。

ブログを開設するに至った経緯

2019年6月、私は父を亡くしました。

食道がんでした。

がんが見つかったときには、すでに手遅れで、がんと診断されてから1か月で旅立ってしまいました。

 

父の死後、遺品を整理していると、父自身が祖父母の相続を行った際に入手した戸籍がでてきました。

その戸籍を眺めていて、ふと気が付きました。

そういえば、私は父の父、すなわち祖父のこと何も知らなかったなと。

 

父方の祖父は、私が生まれたときにすでに亡くなっており、会ったことはありません。

そのため、私には祖父はいないものだと勝手に思い込んでしまい、父に祖父のことを聞くこともないまま、月日が流れていきました。

改めて、戸籍で祖父の名前を見たとき、この人がいなければ父は存在せず、当然私も存在することはありません。

その祖父のことを知る父が亡くなった以上、祖父のエピソードを知る手立てがないことに気づいたのです。

このとき、はじめて私の中に「ご先祖」という言葉が腑に落ちたのです。

 

「ご先祖」がいたからこそ、今の自分がいる。

そして「ご先祖」もまた、喜び、悲しみ、怒りを抱えて生きたはずです。

しかし、「ご先祖」が生きた軌跡を私は知らない。

ならば、「ご先祖」はどのような時代を生きてきたのか、探れる限り、探ってみよう。

そう思ったのです。

 

そんなわけで、私の「ご先祖」が生きた時代や、どの時代をどう生きてきたのかをこのブログでまとめていこうと思っています。